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旧住所、福岡市早良区藤崎1-1-40藤崎駅ビル3F

森のかごめかごめ

診療内容もうり小児歯科でできること

歯の健康 歯ぐきの健康 歯ならびを育てる 食べ方を育てる 定期診査
歯の健康(予防と治療)   
子どもの虫歯は?

子どもの虫歯は痛みなく進みます。また、治療だけでは再発をくり返し、虫歯のモグラたたきに終わります。現実に、大人の治療の多くは、子ども時代に治療した歯の再治療です。最良の治療は健康な歯を育てる予防で、子どもはそのチャンスを生かせます。
右上の写真には虫歯は見えません。でも、レントゲン写真で、上下4本の奥歯の間に虫歯(黒い点)が見えます。
見えない虫歯 小児歯科
     
見えない虫歯 小児歯科
虫歯の治療法は?

当院では、歯を黒くする治療(おはぐろ)はしません。多くは白いプラスチックを使い、奥歯の大きな虫歯に限って金属の冠を被せます。子どもだって、きれいな歯が大好きです。
深い虫歯を除き、麻酔注射を減らします。子どもの痛覚は発達途中で鈍感ですし、しびれ感で唇を咬む事故も多いからです。注射しても手鏡で見て治療参加する子は少なくありません。
 
 おはぐろは嫌 小児歯科 おはぐろは嫌 小児歯科乳歯の虫歯 小児歯科 乳歯の虫歯治療 白い歯 小児歯科乳歯の虫歯治療 白い歯 小児歯科乳歯の虫歯治療 小児歯科
治療前と治療後
虫歯の予防は?

歯の健康の基本は、幼い頃からの予防です。生えて間もない歯は弱く、その後の対応で強くも弱くもなります。なかでも、歯が顔を見せて3年間が大切で、生活や飲食リズムが響きます。医院もPMTC(器械でみがく)、シ−ラント、フッ素塗布などで、強い歯に育てる応援をします
 
    シ−ラント 6才臼歯 シ−ラント 6才臼歯    フッ素塗布 小児歯科    家庭のフッ素 小児歯科
シーラント前後(歯の溝の虫歯を予防) 医院で使うフッ素    家庭で使うフッ素
 
酸蝕症(さんしょくしょう)

コ−ラなどの酸が歯を溶かす病気です。虫歯と違い、砂糖や歯垢がなくても起こり、歯みがきも無効です。 また、歯の全面が溶けて、知覚過敏やクサビ状欠損も起こします。
歯は
PH5.5以下の酸性になると溶け始めます。一方、唾液が食品の酸を薄めてくれますが、時間が掛り過ぎます。予防の基本は、頻繁に飲食しない、口にためない、うがいする、フッ素利用です。
食品の酸性度
コ−ラ:PH2.2
黒酢:PH3.1
オレンジジュ−ス:PH3.2
スポ−ツドリンク:PH3.5
果物のレモン:PH2.1
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歯ぐきの健康
歯肉炎(しにくえん)

歯肉炎は歯ぐきが腫れたり出血する状態で、幼児にも起きます。ただし、生活や飲食のリズムを整え、確実な歯みがきを続ければ数日で改善します。
 歯ぐきの病気 歯肉炎 歯ぐきの出血
歯周炎(ししゅうえん)

歯周炎は思春期から始まり、歯を支える骨が溶けていく病気です。自覚症状がなく、かみ合わせの異常や食べ癖、糖尿病や循環器疾患があると進行が加速されます。また、妊婦さんでは早産への影響が認められています。
歯周炎は回復が難しい
生活習慣病で、若い時からの予防が大切です。生活と飲食のリズムを整え、歯垢を確実に落とす歯みがきを欠かせません。医院はPMTC(器具で歯をみがく)、歯石除去などで応援します。
歯の根を包む歯根膜や骨の病気です。
歯石
下の前歯の歯石
周囲は歯周病
 
小帯(しょうたい)

上唇や舌のスジで、歯が生える前は歯ぐきの頂点に着いています。そして、歯が生えると歯ぐきから離れていきます。このスジが短いと唇や舌の動きが制限されるため、整形手術が必要なときもあります。詳しくは担当医に相談ください。
 きれいな口もと
上唇小帯(じょうしんしょうたい)
上唇のスジで、短いと唇の動きが制限されます。そのため、おっぱいの吸いが弱かったり、上顎の成長が妨げられて歯ならびが乱れます。また、歯ブラシでこすると痛いので、ご注意ください。
 きれいな口もと
舌小帯(ぜっしょうたい)
舌の裏側にあるスジです。これが短いと舌を上や前に伸ばせないため、丸のみや発音不良、口呼吸になることがあります。そのため、舌の可動範囲を広げる訓練が必要になります。
 きれいな口もと
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 歯ならびを育てる   
咬合誘導(こうごうゆうどう)

歯ならびも予防できる部分があります。体の姿勢や癖、呼吸や食べ方などの生活習慣で変わるからです。
咬合誘導は小児歯科の総合力で、おいしく食べる口の機能を育てる応援です。これには、歯と歯ぐきの治療と予防、乳歯から永久歯への生え変わりを導く援助、食べ方を育てる支援、矯正装置など歯科の力を総動員します。
 
歯が生える前 乳児の小児歯科 歯が生えてきた 乳児 小児歯科 乳歯の歯ならび 幼児の小児歯科 健康な歯ならび 永久歯が生えてきた 健康な歯ならび 健康な歯ならび 歯の交換 健康な歯ならび 永久歯
  乳児     8ヶ月前後     幼児     7才前後   9才前後   12才以上
健康な口もと 乳歯の歯ならび 健康な歯ならび 乳歯 健康な歯ならび 乳歯 健康な歯ならび 乳歯
 正常な口もと・歯ならび(口角を引いた唇・丸くて可愛い乳歯の歯ならび、隙間がある)
歯列矯正(しれつきょうせい)

定期診査を受診のお子さんに限って、本格矯正も担当します。ただし、骨格の問題が大きいなど、治療が難しい方は矯正専門医に紹介します。
 矯正治療
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 食べ方を育てる  
かまない子、かめない子

1980年台から続く問題ですが、『軟食化が原因』と『硬いものをかめ』の指導ばかりが続きました。でも、食べる機能(唇や舌の使い方)は、生後の体験学習だけで身につけます。ここでは、食べる意欲の問題か、食べる技術の問題かを見分けて、お子さんに適した対応が必要です。
2018年
から口腔機能発達不全症の病名で、0〜14才の健常児(定型発達)に歯科の指導が始まり、2020年から哺乳期の乳児が加わり、2020年から18才未満まで対象が広がりました。
大人の方でもこの問題を残し、気づかれずに過ごしている方も多いと思います。ご自身の機能にも目を向けてください。
 おいしい食卓
お腹を減らして
飽食の時代で、食べものはあふれています。一方、子どもたちは屋外で体を使って遊ぶ機会が減っています。おいしく食べる意欲も、食べる技術も、お腹が減って食べたくなる環境の中で育ちます。
 元気に遊ぶ
離乳食の役割
唇や舌を使って食べる技術は生来の能力ではなく、生後の学習で獲得します。離乳食はその機能を育てる時期で、次の順に学習を積み重ねて、本来なら幼児期に完成します。(『授乳・離乳の支援ガイド』、厚労省は2019年に改定しました)。
  • 1.捕食(ほしょく)(唇で食べ物を取り込む)
  • 2.えん下(口を閉じ、舌を使って飲み込む)
  • 3.そしゃく(舌と頬、奥歯を使って食べ物をつぶす)
この学習を忘れると、大人になっても上手には食べられません。口を開けて食べたり、丸のみなら、離乳食のおさらいが必要です。教材は軟らかく料理した離乳食で、やみくもに硬いものに走れば、丸のみを強化するだけです。  
 上手に食べさせる

食べる機能を獲得する
口腔機能発達不全症
離乳期からの摂食機能の発達が遅れた状態で、呼吸や発音の問題も伴います。その発達を導く訓練は遅くなるほど難しくなるため、できるだけ早いハビリテ−ションが望まれますまた、大人の方でもこの問題を引きずっているのに、気づかずに過ごしている人も多いと思います。
口腔機能低下症は老化に伴う機能の低下で、誤嚥などの問題を防ぐリハビリが必要になります。
口腔機能発達
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 歯科の定期診査  
小児歯科の定期診査

早期発見と治療が目的の歯科検診と違い、より元気な子に育てる育児支援です。ご一緒にお子さんの成長を見まもり、歯や歯ぐき、歯ならびや食べ方の予防を進めます。そのために、正しい情報をお伝えします。
初診は1才児が最多で、高校生や社会人になっても定期診査が続きます。 多くは虫歯しらずで、乳歯の虫歯で苦労した子も、永久歯は虫歯がない健康な口に変身しています。 
小児歯科 定期診査 
  
もうり小児歯科の受診年令
初診は1才児が最多

定期診査は高校生や成人後も続く
  
他の先進国では?

多くは定期診査で予防を進めています。北欧(スエ−デンやフィンランドなど)は、ほぼ100%の国民が公的な定期診査を受けています。アメリカは4000万人(国民6人に1人)が無保険ですが、それでも50%が定期診査を受診します。これに対して日本は10%に満たない受診率です。
 
虫歯のない人へ変身

今はひどい状態でも、道は残っています。生えてくる永久歯を、3年かけて強い歯に育てましょう。写真は5才児で、奥歯3本を抜いて小児義歯を入れました。その後、定期診査を重ねて、9年後(15才)には健康な口に変身しています。
 
治療前 激しい虫歯治療後虫歯治療、小児義歯 5年後 虫歯治療の後9年後 虫歯が消えた
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