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新しい世代と歯科
インホ−ムド・コンセント【説明と同意】は患者主体の医療で、60年前にナチスドイツの反省から生まれました。治療法やその問題の説明を聞き、理解した上で、患者自身が対応を決めます。
『歯医者は恐い、痛い』『説明は難しいから、先生が決めて』は、古い世代の感情です。小児歯科は患者さんが参加する医療で、3才でも上手に受診します。『削られた、抜かれた』など、受け身のおつき合いとはサヨナラしましょう。
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10代の虫歯(Teen-Age-Caries)
虫歯が急増する時期で、油断すると次から次に虫歯になります。欧米のようにフッ素の水道や食品添加がない日本は、個人的な予防が必要で、飲食のリズムを整え、確実に歯垢を除く歯みがきを欠かせません。
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12才臼歯を守って
6才臼歯の奥に生えてくる歯で、多くは成人前に虫歯になります。歯のエナメル質の結晶が成長する3年間を上手に過ごし、強い歯に育てましょう。また、もっとも寿命の短い歯で、その多くは歯周病(歯ぐきと骨の病気)が原因です。虫歯だけではなく、歯周病の予防も進めましょう。
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歯ぐきの病気(歯周病)
歯をみがくと血が出ませんか。歯周病の始まりで、歯肉炎と歯周炎の時期があります。この原因は歯垢をつくる歯周病菌ですが、生活習慣病としての性質もあります。そのため、生活リズムの調整と、歯垢を除く歯みがきの両方が必要です。
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歯肉炎
歯肉炎は病気が歯ぐきに止まっている時期で、歯ぐきのはれや、出血があります。ただ、飲食リズムを整え、歯みがきで歯垢を除けばで数日でなおります。放置すると歯周炎に進みます。
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歯ぐきからの出血 |
歯周炎
歯周炎は周囲の骨まで病気が進んだ時期で、早い人では20才頃から歯が抜け落ちます。歯ぐきがはれて歯ぐきの溝が深まり、この溝を歯垢と歯石が埋め、次には歯を支える骨が溶け始めます。これにかみ合わせの異常や循環器疾患、糖尿病があると、進行が加速されます。
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歯周炎は、歯の根の周囲の病気で、根を包む歯根膜や骨の病気です。 |
定期診査
歯科検診と違い、自分自身で口の健康を育てる応援です。そのために、専門の立場から正しい情報を提供します。テレビコマーシャルには、かなりの過大広告が含まれています。
虫歯だけでなく、食べたり、話したり、健康な口の機能を獲得しましょう。幼い時から定期診査を続けた中高生は、虫歯なしがほとんどです。
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スポーツ・マウスガード
ラグビーなどの激しい運動には、脳しんとう、顎の骨折、歯の破折などの危険を伴います。これに備えるのが、マウスガード(マウスピース)です。当院も福岡マウスガード研究会のボランティアとして、カスタムメイドのマウスガードを作成していますので、ご利用ください。
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酸蝕症
コ−ラやスポ−ツドリンクの酸で歯が溶ける病気です。虫歯と違い、砂糖や虫歯菌がなくても起こり、歯みがきも無効です。 最初は歯が白く濁り(白濁)、虫歯と同じように穴が開いてきます。また、知覚過敏の原因にもなります。
歯はPH5.5以下の酸性になると溶け始めます。一方、新鮮な唾液が酸を薄めますが、PH5.5に戻るまで時間が掛ります。予防は頻繁に飲食しない、口にためない、うがいする、フッ素利用です。
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食品の酸性度
コ−ラ:PH2.2
黒酢:PH3.1
オレンジジュ−ス:PH3.2
スポ−ツドリンク:PH3.5
果物のレモン:PH2.1 |
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